chronic life

I can (not) have relations.

終わりまであとどれくらいだろう/桜井鈴茂/双葉社

読了。ほんの気紛れで手に取った一冊だったのですが、想像以上に面白かったです。面白かったと云うか、大層僕好みの内容でした。「90年代っぽい」とか云われてしまうと、正直返答に困ってしまうんですが、そういうのが好きな方には実にお薦め。
手法としては、伊坂幸太郎の『ラッシュライフ』とかと似たような感じなんですが、そこはそれ。伊坂ほどエンタメしてるって訳でもなくて、人によっては「日常がダラダラ書き連ねてあるだけ」って想ってしまうかも知れませんが、そうじゃないんですよ。しかし、こういう作品は読んでない人に魅力を伝えるのが結構難しいなぁ。ま、これは評論でも感想でもなく、ただ「読みましたよ」って記録だから、別に魅力が伝えられなくてもいいんですけどね。いや、本当は伝えたいけど。アンビヴァレンスだなぁ、全く。
実際これは、他の人の感想を是非訊いてみたい類の小説ですね。僕は凄い好きなんですけど、人によっては全く受け付けなかったりするかも知れないから。「買って読め」とまでは云いませんが、誰か読んだら感想を訊かせて下さい。