chronic life

I can (not) have relations.

亀は意外と速く泳ぐ

映画館で観たのは『真夜中の弥次さん喜多さん』以来だから、三箇月振り今年三本目ですね。一言で云うと、大変面白かったですね、はい。しかし、タイトルじゃないけれど、観る前はもっとストーリーとか脈絡とか殆どなくて、クスッと笑える感じのシーンが淡々と続いていくような映画かと想ってたんだけど、意外とちゃんと話がありました。テーマも、しっかりあったと想うし。いや、こういう云い方をすると、誤解を招きそうだけど。ストーリーもいいんだけど、やっぱそれぞれのシーンも面白い訳で。小ネタと云うかまぁ……とても口では説明出来ない。けど、普通はやっぱり「あんまりはっきりしたストーリーのない映画」ってことになっちゃうのかなぁ。不思議だ。
監督・脚本は、あの三木聡。と云うか、ここで「誰だよ、それ?」と云われてしまうと、後が尻すぼみになってしまうので、適当にスルー。一つだけ書いておくと、松尾スズキ主演の『イン・ザ・プール』の監督さんでもあります。凄い人です。後はキーワード参照。
主演は、今ノリにノッている(と僕は想っている)上野樹里で、その友達役に蒼井優。その他の脇を固めるのは、“三木組”と云うか“三木ファミリー”とでも呼ぶべき、一癖ある面白い役者さんが盛り沢山。キーワードの確認も含めて列記してみると、岩松了とかふせえりとか伊武雅刀とか松重豊とか村松利史とか緋田康人とか温水洋一とか森下能幸とか松岡俊介とか要潤とか嶋田久作とか岡本信人とか……僕は気付かなかったけど、水橋研二も出てたらしい。へぇ、あの役か、あの役がねぇー、うんうん。皆、とってもいい味出してました。いやー、笑った笑った。
本当面白かったし、超楽しかった。館内ではややウケだったところも、僕だけこっそり必死に笑いを堪えたりしてたし。勿論、皆が笑うトコでも大爆笑な訳ですが。恐らく、笑いの波長が合うんでしょうね、三木監督と。殆ど外れなしで、ツボ押されまくり。これからもっと、三木監督の映画が沢山観たいですね。うーん、満足満足。
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