chronic life

I can (not) have relations.

新本格魔法少女りすか 2/西尾維新/講談社ノベルス

読了。書き下ろしの第六話「出征!」以外は、「ファウスト」以来の再読。簡単に云うと*1、「ツナギ登場の巻」ってトコですかね。第六話はちょっと違うけど。
『ネ(中)』*2を読んでからあまり時間が経ってないので、如何にその語り口が違うかと云うことを、かなり意識しながら読んだ。「ぼく」*3と創貴は、圧倒的に思考のスピードが違う。それは性格のせいなのか年齢のせいなのか、育ってきた環境が違うから〜♪なのか知らないけど……って云うか、この話、「ファウスト」のインタビューだか何だかで本人が喋ってたような気がする。後で読み返そう。
で、これまで読んだ『りすか』の中で、「出征!」が一番好きかなぁ。と云うか、『りすか』読んどいてなんだけど、やっぱり僕は「魔法使い」とかそういうのが、あんまり好きじゃないのかも知れない。だって、創貴の親父(供犠創嗣)とかきずなとか、凄くいいキャラじゃないですか。魔法使いより、普通の人間の方が、断然いい味出してるっての。なので、これ以降、あんまり普通の人間が出て来ないんだとしたら、連載を追っ掛けるのがどんどん辛くなっていくかもなぁ、と哀しい「未来予知」をしている訳です。当たる確率は、六割ですけど。

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)

*1:「後記」で西尾も触れてるけど

*2:ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

*3:語り部とか「いーちゃん」とか呼ばれる、あの人