chronic life

I can (not) have relations.

汚れた舌/第八回

前回からの引きだった「サプラ〜ズ!」のメインキャスト六人の大川での横並びは、とても話が噛み合っているとは想えない、それぞれが自分の言葉を吐き出し合うだけと云う、かなり混沌とした情景だった。しかし、その後に待っていたのは、予想よりかなり唐突に訪れた典子の死だった。そして今回は殆ど、その死を巡るそれぞれの反応に終始していた。
勿論、直前まで一緒に食事はしていただろうし、ここ最近*1はそれなりに親密な付き合いをしてただろうけど、葬式やら何やらに涼野家の面々があんなに深く関わると云うのは、杏梨じゃなくたってそう易々とは納得出来ないのではなかろうか。もう千夏には、他に頼る人が誰もいないってことなんだろうけど、それにしたってあまりに迅速に動き過ぎじゃないだろうか?
千夏の父や典子と白川の因縁を知った時の、弘子の反応と云うのもまた面白かった点。過去、自分が云われて深く傷付いた言葉と同じ言葉を云い放った白川を前にした弘子の顔と云うのが、何とも云えない悲哀を感じさせた。案外、あの二人なら巧くいくかも知れない、と想ったのは僕だけではない筈。
ラストは、どうにも恐ろしい終わり方だった。結局人に頼っているだけだった千夏に、もう頼れる存在は誰もいない。本人さえそう悟ってしまった時、その先にはあるのは、支えの必要ない世界にいくことだけかも知れない。さて、千夏はどうやって現世にしがみ付くのだろうか? その契機を作るのは、やはり耕平なのだろうか?
今週は、他にも触れたいポイントが幾つかあったのですが、長くなりそうなのでこの辺で。いやー、凄いことになってきたよ、このドラマ。

*1:二箇月くらい