読了。いやはや非常に楽しめました。こんな小気味いい短篇集は久し振り。出て来るのは、全員変な人ばっか。変な人と云うか、殆ど頭おかしい。けどそれがいい。とにかく、掲載されている九篇凡てが個性的で、凡てが面白かったです。
「ぼくらはみんな閉じている」、「視線の快楽」、「好き好き大好き」の中盤三作が特に好きなんですが、どうも好きと云い難いラインナップな気がする。そんなこと云ったら、殆ど全部好きとは云い難い感じですけど。あー、「乳房男」も捨て難い。ま、そういう趣味です。いや、そういう趣味はないですけど。
しかし、書き下ろしで「かっくん」を加える著者のセンスが何とも云えない。これは勿論、素晴らしいと云う意味ですが。小川さんも全作制覇しますかね、はい。
ぼくらはみんな閉じている (新潮エンターテインメント倶楽部)
- 作者: 小川勝己
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 101回
- この商品を含むブログ (5件) を見る