読了。うーん、困った。僕にはどうしても、この作品を評価する訳にはいかない。そんな気にさせてしまう。基本的に僕は、ラストが黒い作品ってのは好きな訳ですが、これは黒い癖に感動と筆致でそれを必死に綺麗に繕おうとしている気がして、どうにも好きになれなかった。或いは、ミステリーとしてはこれで良かったのかも知れないが、小説としてこのラストを受け容れる訳にはいかない。珍しく、辛い評価ですがね。とは云え、水族館には行きたくなったので、その意味では充分面白い作品だと想いますが。
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/10/20
- メディア: 新書
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