読了。何と云うか、参った。久し振りに読書に酔った。本に酩酊した。読んでて本気で眩暈がしそうになって、何度か個人的にドクターストップを掛けながら読みました。いや、凄い。極上かどうかの判断は僕には出来かねますが、至上であったことは確か。とか云って煙に巻く。いやーもう、意味判んないけど土下座してもいい位。恐れ入りました。
皆それぞれに印象深いのですが、特に好きなのは「脛骨」、「黄昏抜歯」、それに「古傷と太陽」と云った辺り。「玄い森の底から」も捨て難い。いや、別に捨てる必要なぞないのだが。「聖戦の記録」が『ペニス』とどうこうとか書こうかと想ったけど、ただの無駄口になりそうだったので止めにします。忘れて下さい。
生と死、現実と非現実、そして美と醜――。それらは表裏一体でありながら、滑らかに繋がっている。或いは、その境目など始めからなかったかのように。
- 作者: 津原泰水
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
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