読了。これは凄い。凄過ぎる。こんなことを10年以上前にやってる人がいるなら、もう今更僕に出来ることなんて何もないのかも知れない。僕はただ、凡庸で愚鈍な読者の一人でいるべきかも知れない。
一言で云って、メタ・フィクションです。途中でもう、誰が作者なんだか誰が読者なんだか判らなくなってくる、僕が最も好むタイプの小説です。作者を消すことを声高に謳っている『天啓の器』を座右の書としている僕としては、これまで読まなかったのが恥ずかしい位。いやー、面白かった。筒井康隆、天才!これから未だ未だ筒井作品が山程読めるかと想うと、僕はそれだけで嬉しいです。取り敢えず次は、「電脳録」で関係性が指摘されている『パプリカ』でも読みましょうか。いやー、嬉しい嬉しい。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/07
- メディア: 文庫
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