感想は、また後で書きます。いや、本当マジで。
何はともあれ、佐藤友哉の本が出たぞー。わーい。三年、振りだそうで。早くも、本が出るだけで嬉しい部類の作家になっていると云うのが、嬉しいやら哀しいやら。とは云え書き下ろしじゃなくて、web連載を纏めたものだけどさ。
何処かにも書いたけど、こうして纏めて読んでみると、何だか読めば読む程ボディブローのようにキいて来る小説ですね。痛いよね、色んなことが。弱者と強者と云うか、その辺りの話はかなり響きます。一応小説の中では結論出てるっぽいけど、これはやっぱり自分の中でもう一回ちゃんと考え抜いて、きちんと昇華させねばならん問題だろうな、と。俺もお姉さんに付いて行っちゃいそうだもの。恐い恐い。
後、ラストのオチについては、判る人だけ判ればいいと云うか、ちゃんと『フリッカー式』のこと憶えてる人だけ付いて来ればいい、みたいに読めるんですけど、そういう解釈でいいのかなぁ? まぁ、いいか。兎に角面白かったです。やっぱユヤタンは鏡家サーガが一番だな、と。稜子さんも最高だったし。新作、楽しみにしてますよ。今年のフィーバーもね。
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/08
- メディア: 新書
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