chronic life

I can (not) have relations.

キマイラの新しい城/殊能将之/講談社ノベルス

キマイラの新しい城 (講談社ノベルス)

キマイラの新しい城 (講談社ノベルス)

読了。クリスマス・イヴにうってつけの読書。そんな感じ。とっても面白かったです。今年の読み納めにしても良かった位。でもまぁ、未だ一週間あるので、もう少し読むとは想いますが。
何時もの通り(?)、変な話だなぁ殊能タンは。事前に見聞きしていた通り、稲妻卿の目線から見る現代日本の描写が異様に面白かったのですが、逆に過去を回想しているシーンは、もう少し短くてもいいかな、と想ってしまいました。十字軍とか、あんま興味なくてさー。
ミステリー的なネタとしても、やっぱどうにもしっかり座りが良いって感じじゃなくて、微妙にピントがズレてる感じが妙に肌に合うんですよね。ラストの真相とかあれ何ですか。もうね、笑うしかないでしょうが、あんなもん。そこが殊能タンのいいところなんだけどさ。後、何時ものように、僕的にはアントニオがツボでした。やっぱいい味出すなぁ、あいつ。