chronic life

I can (not) have relations.

小生物語/乙一/幻冬舎

小生物語

小生物語

読了。乙一をもっと読もうと想い、先ず最初にこれを手に取ると云うのもどうかと想うが、とにかく非常に面白かった。大絶賛。もしかしたら、今年読んだ本の中で一番面白かったかも知れない――と云っても過言ではない。いや、マジで。因みに、これを読む前に今年一番だと想っていたのが、乾くるみの『リピート』なのは、ここだけの秘密だ。図書館で借りて読んだのだが、改めてちゃんと自分で買おうかと想っている。まぁ、値段も微妙に手頃だし。
内容に関しても色々と感じる部分が多いのだが、一番読んでいて興奮したのは、合コンの話でもJが出てくるところでもなく、『F先生のポケット』の件である。まぁ、ページで云えば220〜221ページ。日付で云えば10月26日である。他にも気になるところは多々あるが、全部挙げていると日が暮れてしまう*1ので、内容が知りたい未読の方は是非読むように。もし大富豪か内閣総理大臣だったら、全国民に一冊ずつ買い与えて読んで貰いたい位なのだが、残念ながら未だ被選挙権すらないので、ここは涙を呑むこととしよう。
因みにこの文は『小生物語』を意識して、一人称を使わないで書いてみた。多少座りの悪いところあるかも知れないが、まぁ許容の範囲だろう。

*1:もう22時半過ぎだが