chronic life

I can (not) have relations.

さよなら妖精/米澤穂信/東京創元社ミステリ・フロンティア

読了。感想は後で。取り敢えず、出版社名にするかレーベル名にするか悩んだ末、併記すると云う一番無難な処に落ち着く自分が厭だ……。
はい、感想。最初の200頁位迄は掛け値なしに面白いです。良質な青春小説として非常に評価したいと想います。しかしなぁ、それ以降ああいう話が出て来るじゃないですか。苦手なんですよねぇ、ああいう時事っぽい話題は。特に、青春小説はそういうの気にせずに読みたいんですよ、僕は。まぁ、時代設定と彼女の出自を考えれば、後半そういう方向に向かうんだろうなぁと云うのは判るけど、別に僕はそんなの欲しくなかった。若し、作者が描きたかったのが後半のああいう話なんだとしたら、僕には合わなかったと云わざるを得ない。もっと普通に、と云うか順当に終わらせることも出来ただろうに、どうしてああいう話を絡めよう想ったんだろうなぁ。何だかなぁ。とは云え、大きな謎が解けた後のラストの辺りは又好きなんですよ。だから余計に性質が悪いと云うか。本当、その間に挟まってるのがああいう話じゃなければなぁ……。
と云う訳で、最初の200頁とラスト20頁位はとても好きです。その間のことは訊かないで下さい。
処で、コーヒーの味について何かオチがあるのかと想ってたんですけど、特に触れられてなかったような気がする。アレは別に、放置プレイですか?