が聴こえます。僕は唯、その音に聞き耳を立てて、鳴り終えてくれるのを待っているだけなのだ。けれど、勿論それはそう易々と終わる筈も無く、延々と、永遠と、鳴り続け、途切れてしまうその前に、僕の方が聴く術を失くしてしまうのだ。それはつまり、終わりと云うことだけれど。終わりの音が聴こえるのは、何時だって終わる前迄なのだ。終わってしまえばそんなもの、過去に遡ってでも存在しなくなるんだ。人の死と、同じように――。
後で書き直そう、そう想った。 書き直したけど、大した違いじゃなかったや。別に、いいんだけど。