chronic life

I can (not) have relations.

インタールード

映画を見終わって、二人で席に残って放心。なのに他のお客さん達は、本当にサクサク席を立って行きます。こんなに重くて感動する映画だったのに、どうして貴方達はそんなに足取り軽やかなの?と、一寸疑問。まぁ、別にそれが悪いと云う訳じゃないんですけどね(笑)。
結局、ゆるゆると映画館を後にして、はーのお気に入りの洋服屋さんに寄って、昨日と同じように店員の人と一寸話す。今回は映画の後ってこともあってか、少しだけ多弁。それでも、やっぱりネクラっぽかったかも知れないけど(笑)。その後、二人でペアリングを見て廻る。二人とも此処数日でお金遣い過ぎで、予算が無いから見るだけだったけど。けど、お互いに指のサイズを計ってみて、僕は15号、はーは9号でもいけるってことが判って、是が今後の目安になると想う。それだけでも収穫があったのです。
照明を見たりソファに座ったりした更にその後、二人で並んで階段に座り、一寸真面目な話。今の二人の状況と、是からの展望。僕の職場と居場所のこととか。東京には住みたくないって云う、はーの気持ちは僕も善く判るし、実際僕も厭なのかも知れない。だから僕は、自分もはーも場処に縛られたくないと想った。一緒にいられることが一番大切なんじゃないの? 僕はそのことを考えてみる。その為には先ず、ちゃんと社会人としてやっていかないといけないってことも。『アンバランス』ではなく『くるみ』のように。何時か遠くない将来、二人が近くで一緒に笑って暮らせるシーンを夢想する。その為に今自分に出来ることは何か? それを夢で終わらせない為にはどうすればいいのか? 僕がやるべきことは、未だ未だ沢山あるのです。少しずつ、でも着実に進んで行きたいと想う、今日この頃――。
話し合いの結果、最後の晩餐はザ・丼に決定。早速移動。店員さんに、マグロ丼とネギトロ丼(だったっけ?)はどっちが使ってる鮪の量が多いのか訊いていたはーにウケる。笑っちゃいけないんだろうけど、そこは明らかに笑う処です(笑)。
ロッカーに預けていた僕の荷物を仲間に入れて、久し振りに外に出てみる。空、夜、星、月、雪、そしてはー。色んなものが輝いている。勿論、TV塔もだけど(笑)。見逃していた氷像を見て、この旅初めて見ず知らずの方に声を掛けて、二人の写真を撮って貰う。ちゃんと笑えてたかな? 笑えてるよね? はーの隣だもの(笑)。
と云う訳で、時間を見計らってホテルに向かいます。次号、乞うご期待(?)。