chronic life

I can (not) have relations.

中井英夫没後十年『虚無への供物』展

に行って来ました。一寸だけ、「週刊大極宮」の厨子王っぽい書き出しです(笑)。前々から、若干意識していた部分はあるのですが、今日初めて告白します。
で、中身については又後で(あぁー、想いっ切り逃げだー)。
はい、追記します。有楽町線要町駅から徒歩5分少々。光文社ビルの地下に潜ると、そこにはミステリーの巣窟があった。
先ず、お目当てだった中井氏の展示を見遣る。単行本発売以前に、変名で『虚無への供物』*1を掲載していた雑誌やら、同『虚無〜』が塔晶夫名義で最初に発売されたものの初版本やら、乱歩賞に落選した当日の本人の日記、当時の取材ノートに、洞爺丸沈没事故の被害者家族に宛てて出された自筆の書簡……。もう、書いていったらキリが無い程のお宝達の山・やま・ヤマ! もう凄かったですよ、大興奮! スペース的には結構こじんまりしたものだったけれど、その中には凝縮された我々への供物が鎮座していた。
で、中井氏の展示だけを楽しみにして行った私だったが、その他の閲覧品達にも並々ならぬ興味を持ち、想わず会員になる。竹本健治の『匣の中の失楽』掲載時の『幻影城』や、その他ミステリー関連の雑誌の膨大なバックナンバー、更に貴重な作品の初版本等々……もうお腹一杯と想う程に、眼をキラキラと輝かせる怪しい私――。

*1:『悪霊館』と云う仮題もあったらしい