chronic life

I can (not) have relations.

陰摩羅鬼の瑕/京極夏彦

何とか自分内ルールとしては、本日中に再読終了しました。と云うか、はてな初めてからは初の通読。矢張り、僕は京極師匠も『陰摩羅鬼』も大好きですね、はい。一応僕の中で、是迄の京極堂(妖怪)シリーズのベスト3を挙げるとするならば、『絡新婦の理』・『魍魎の匣』・『姑獲鳥の夏』の順だった訳なんですが、どうも是に食い込んで来そうな勢いなのです。読了後直ぐってこともあるけどね。
それにしても、今作の関口君の活躍(?)っぷりには、矢張り眼を見張るものがありますよ。木場修は出番少ないし、榎木津も暴走しかしてないし、京極堂は出て来るの遅いし、やっぱり是は関口シリーズ(今此処で僕が作りました/笑)第一作でしょう。それにつけても、クライマックスの憑き物落としの場面の伯爵が、何とも涙を誘うのですよ、不思議と。初読の時はそうでもなかったんだけど、今回は想わず目頭が熱くなってしまいましたよ、ラスト近くでね。本当、伯爵は不憫と云うか何と云うか、遣る瀬無いやねぇ、この世って奴は……。

と云う訳で、大満足の再読でした。次はミハテさん@id:mihateさんからご推挙戴いた、浦賀さんの『彼女は存在しない』にしようかなぁ、と想ってます。けどその前に、一寸軽いでワンクッション置きたい気もする。譬えば『マンハッタンラブストーリー』のシナリオとか(爆)。