chronic life

I can (not) have relations.

2004本格ミステリ・ベスト10&ブラックジャックによろしく7

を読了しました。前掲書は、最近毎年買ってるのですが、今年は特に酷かった――自分が(笑)。だって、ベスト10の中で読んだのって、京極師匠の『陰摩羅鬼の瑕』だけなんですもの! 範囲をベスト20迄拡げても、一冊(『ゲームの名は誘拐』)増えるだけ。もう駄目じゃん、あたし……。しかし、流石に撰ばれた作品だけあって、梗概だけ読んでも殆どの作品を読んでみたいと想った。1位の『葉桜の季節に君を想うということ』は勿論のこと、西澤さんの『神のロジック 人間のマジック』や、ミステリーランド第一回配本の『くらのかみ』、酒鬼薔薇事件をモチーフにした『赫い月照』、島田先生の『ネジ式ザゼツキー』なんかは買ってもいいとさえ想う。しかし、ランキングの中で一番私の興味・注目・関心・興奮を呼んだのは、何より鯨統一郎氏の『ミステリアス学園』なのです(笑)! 何だかね、とっても読みたいの! 読みたい読みたいー!! あぁー、僕もすっかり鯨好きになってしまうかも知れない。今日もちゃっかり書肆でチェックしてしまったし。嗚呼、買おうかなぁ、鯨……。捕鯨捕鯨――!
あっ! それと、鯨氏のことで頭が一杯で忘れ掛けてましたが、僕は毎年是の装幀大賞の企画が大好きで、今年も大変楽しく読ませて戴きました。お蔭で、改めて竹本健治氏の『クレシェンド』の装幀は素晴らしいなと、やっぱ是はこの版型・装幀で欲しいなと、強く実感した次第です。それにつけても、背表紙賞のカッパ・ノベルスは本当に……以下略。
で、後者はかなりストーリーが深化していってます。本当、此処迄書いちゃっていいのかしら、BJ? けど、面白いからいっか(笑)。来年2月に出る8巻で、がん医療篇は完結らしいけど、一体どんな風に決着をつけることやら。ミステリーみたいに今から楽しみだよ。現在の日本の医学界は、どんな不可能犯罪よりも不可解な謎に覆われているからな。