chronic life

I can (not) have relations.

革靴の少年

僕は、靴が余り好きではありません。靴下も好きではありません。一番好きなのは裸足。強いて履くなら素足にサンダル。しかし僕は今、革靴を履いて赴く職業に従事しておりますので、そういう我が儘を云っていられる身分ではないのです。石田●一じゃあるまいし、素足に革靴を履くような芸当は、僕には到底出来やしません。
さて、そんな僕が、今日は革靴を履いてお出掛けです。お出掛けと云っても、別に遠出をした訳でも何でも無いのですが、一応自分の中でのけじめなのです。此処を越えずして、僕は大人になれないのです。ピーターパンはもういない――なのです。僕は永遠の少年を脱却して、大人の男になるべき時を迎えているのでしょう。それは、誰かの為と云う訳では無く、唯純粋に、自分自身の為に。だから、君は自分の言葉を不安に想わなくていいんだよ。凡ては僕が考え、僕が決めることなのです。君は唯、そのきっかけを与えてくれたに過ぎないんだからね。改めて云おう、有難う――と。
愛情6割・憎しみ4割で、相殺して2割分愛している僕の親友(眞友?/深友?/心友?/慎友?/信友?/辛友?)には申し訳ないのだけれど、僕は君を裏切るかも知れないよ。いや、もう既に裏切っていると云えるのかも知れない。それでも君は、僕を友と想ってくれるだろうか? いや、知っての通り、僕の文章をそのまま綺麗に信用して貰っては困るけれど、それでもやっぱり、人の書く文章と云うものには、幾許かの真実が、必ず内包されているものなのだよ――と、明智小五郎も云っていたとか、いないとか……。
何じゃ、そりゃ?