chronic life

I can (not) have relations.

2017年8月の読書まとめ

 8月は、ミステリーと私小説について考えていたかなぁ、と。今は『フランス白粉の秘密』を読んでます。

8月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2023
ナイス数:35

彼女の人生は間違いじゃない彼女の人生は間違いじゃない感想
純粋に小説だけと向き合うならば、やはり弱いと云うかもの足りない印象。先に映画を観ているので、その叩き台か補完としては読んで良かったかな、と。
読了日:08月04日 著者:廣木 隆一

盤面の敵はどこへ行ったか 法月綸太郎ミステリー塾 疾風編盤面の敵はどこへ行ったか 法月綸太郎ミステリー塾 疾風編感想
エラリー・クイーン都筑道夫は今後も読んでいきたいですし、ロバート・トゥーイも気になりました。しかし何より、法月綸太郎の小説をもっと読まなければ!
読了日:08月11日 著者:法月 綸太郎

このミステリーがひどい!このミステリーがひどい!感想
「何が面白くないのか説明しろと言われるかもしれないが、むしろ何が面白いのか説明してもらいたいくらいである」(93頁)
これが難しいんですよねぇ、ミステリーに限らず。後、殺人の素質について詳しく書かれている著書はどれになるのかなぁ。
読了日:08月13日 著者:小谷野 敦

ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫)感想
ポアロ》第二作。ゴルフ場、あんまり関係なかったなぁ。いや、確かに出ては来るんですけどね。そんなことよりヘイスティングズには参っちゃったなぁ、もう。
次は『アクロイド殺し』か……!
読了日:08月18日 著者:アガサ・クリスティー

蒲団蒲団感想
改めて「私小説って何なんだろう?」と考えた時に、やはりここから読んでいくしかないな、と思いまして。
何に驚いたって、本作を発表した当時の田山花袋も、作中の作家である竹中時雄も、今の自分とほぼ同年代だったと云うことでして。百年以上前とは云え、俄には信じ難いものがありましたね。
私小説については正直、まだまだ判んないですね。
読了日:08月18日 著者:田山 花袋

ししりばの家ししりばの家感想
今回はとにかく砂尽くしで、ししりば本体の印象は薄め。最後の最後で「そう来るか!」と云うツイストがあって、読後感はどうにも複雑だ。
「平岩邸」を何度「平岩紙」と見間違ったことか笑
読了日:08月21日 著者:澤村伊智

私小説のすすめ (平凡社新書)私小説のすすめ (平凡社新書)感想
少し前から私小説を書いているが、記憶の綻びが酷く難儀している。過去に遡って日記やメモを書く訳にもいかないので、調べられる範囲のことは再確認しなくては。
情景描写に関する意見も心強かった。
次は『悲望』かな。
読了日:08月24日 著者:小谷野 敦

自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)自薦 THE どんでん返し (双葉文庫)感想
西澤保彦「アリバイ・ジ・アンビバレンス」と貫井徳郎「蝶番の問題」は再読。有栖川有栖「書く機械(ライティング・マシン)」は、『世にも奇妙な物語』でありそうなラスト。個人的な好みとして、二人の会話だけで話が進むものに惹かれると再認識しました。
『2』も近い内に。
読了日:08月28日 著者:綾辻 行人,有栖川 有栖,西澤 保彦,貫井 徳郎,法月 綸太郎,東川 篤哉

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