chronic life

I can (not) have relations.

セーラー服と機関銃/第一回

映画版も原田知世主演の(旧)連ドラ版も観ておらず、原作の小説も新装版を買ったまま読まずに積んでいるんですが、何故か不思議と大体の大枠は知っていて(番宣を浴びるほど観た影響もあるのでしょうが)、(初回は特に)そんなにサプライズはないだろうと想っていたのですが、なかなか面白い滑り出しだったと想います。対外的には「長澤まさみ連ドラ単独初主演」と云うことになっているんでしょうが、実質的には堤真一さんとのW主演と云った感じがしました。だからどうだ、と云う訳でもないのですが、単純に二人の絡みが良かったなぁ、と想った訳でして。例えば、まだお互いに何者とも知れなかった頃に浅草で出逢ってからの流れや、泉の高校に目高組の面々*1が迎えに行った時の遣り取り、それに泉が父を殺した犯人だと勘違いして佐久間に詰め寄るシーンなど、印象的なパートは大抵この二人の場面で、初回だから敢えてそうしたのかも知れませんが、泉と佐久間の関係性が今後、非常に重要なものになっていきそうな予感がしました。その最たるものが、ラストの八代目襲名の名乗りからいきなりの襲撃シーンだったんじゃなかろうかと。いやー、あそこで眼鏡を外して啖呵を切った一連の流れは実に良かった。ただ、個人的に今日の初回は「如何に説得力のある形で、星泉に自ら『組長をやります』と宣言させるか」が肝だったと想うのですが、そういう意味で今回は『ガンダム』や『エヴァ』の第一回と比較されるべきもののような気がしました。恐らく、その説得力を増すための佐久間の切腹未遂*2だったのでしょうが、正直これが些か唐突に感じられました。せめて、最後の祭りの仕切りを全部やり終えて、他の組員達のその後が定まってからならまだ判るんですが、あのタイミングで切腹と云うのは、どうにも早まった感があるように想えてなりませんでした。まぁ、これくらい大きなインパクトがないと、なかなか「組長をやる」と宣言出来なかったとは想うのですが、やっぱりちょっと引っ掛かるなぁ。その後の啖呵が良かっただけに、もう少しスマート且つスムーズな流れで泉の気持ちを高めて欲しかったなぁ。それが唯一、初回の残念なところですかね。って、結構愚痴ってますけど。

*1:見栄の増員含む

*2:って凄い熟語だな、これ