chronic life

I can (not) have relations.

永訣の朝

3月28日の朝は未だ明けない。空は、未だ仄暗い闇色の霞の中を漂っているようだ。漂黒されたように、僕の心も未だ夜明けを迎えない。陰鬱としている訳ではない。起きている間、色んなことをしてみたし、寝ようと試みた時もあった。軽やかに文章を紡いでみようと試したこともあった。しかし、凡て無駄だった。僕の時計は止まったまま。僕の心は凍ったまま。何も起きない。南極に控える永久凍土のように、きつく固く閉ざして、何も届かないように仕向けている。何をやっているんだ、僕は? 何がしたいんだ、僕は? あんなに口を酸っぱく云われた、僕の耳にもタコが出来る程聞かされたことを、どうしてこんなにいとも簡単に破ってしまうのか。何なんだ、それは?
同時進行しているんだ、色んなことが。日記を書き乍ら、音楽を聴き乍ら、サイトを更新し乍ら、本を読み乍ら、巡回をし乍ら、別の文章を書き乍ら……そうでもしないと、やってられないんです。お葬式の時に、やらないといけないことが沢山あって、気が紛れていいねみたいな、そういう感じ。だから、紛らわせているだけ。事実は揺るがない。何があっても、何をしても、そのことだけは変わらない。僕は過ちを犯した――唯それだけ。間違った。失敗した。嘘――欺瞞なのね、とミサトさんと云うけれど、そんなことは自分の中だけで処理する問題だった。決して周囲に発露してはならないことだったのに、どうして僕は、僕は……。