chronic life

I can (not) have relations.

擬似小説

厨村アイリスのアヴァンチュール

第一章 発端 1 厭わしい霊岸島での事件から半年ほど経った平成3X年5月7日。私のGmailアドレスに一通のメールが届いた。件名は「名状しがたい件について」、差出人は「SHEENA Kosuke」となっていた。このような変名を使いそうな知人を、私は厨村アイリスくら…

殆ど今、彼は頬にある血溜まりを紙ナプキンで拭った

酔っ払った父が、階段を踏み外して二階から転げ落ちてきた。後頭部からは、錆色の液体が土間へと広がっている。彼は、その一部始終を見ていた。仁王立ちで、微動だにせず、二十分ほども見ていた。死んだのではないだろうか、と思った。息をしているようには…

1989年1月7日、明仁

親父が死んだので、AVを借りてみた。どうしてそんなことをしようと想ったのかは定かでないが、何故か直感的にそうしていたのだ。早速、家に帰って観始めたのだが、全く興奮すると云うこともなく、寧ろ白けて馬鹿馬鹿しくなってしまい、冒頭の十数分で観るの…

『百億の秋に、千億の愛を』劇場版、ほか一本

http://unconditional-distraction.hp.infoseek.co.jp/x.pdf 多くは語りません。11月20日に開催される第四回文学フリマで販売予定の、そらけいさん@id:helioterrorism主宰の同人誌『ヘリオテロリズム』Vol.3に掲載されている自作のPDFを先行公開致します。初…

秋山真琴はいつ眠る*1

と云う短篇*1のタイトルを想い付いて小躍りしていたのですが*2、どうにも僕には巧く本篇が書けそうにないので、どなたかこのタイトルで書いてみませんか、本人以外で。いや、別にご本人が書いてもいい訳ですが、それだとエッセイっぽくなっちゃうかなぁと想…

「ヘリオテロリズム」Vol.2自作解説

かなり長くなってしまいました。すいません。一応自分の気持ちに整理を付けるために書きましたが、読者への手引きには殆どならないような気がしますので、もし読もうと想われる方はそれ相応の覚悟の上、お読み下さい。基本的に、本解説への苦情はお受け出来…

「ヘリオテロリズム」Vol.2

の目次が公開された訳ですが(id:helioterrorism:20050316#p1)、今回はちょっと内容紹介で煽り過ぎたかなぁ、と想ってます。何時も後々「問題作」になってしまうので、今回は先手を打ってやろうと想ったのですが、他の方のラインナップを見ると、今回は僕の…

君は僕に語りかける(仮)

の初稿が書き上がった。最初に着想を得たのが――と云うか、寝る前に急激に何か書きたくなって、書き出しを書いたのが1月19日の早朝だったから、執筆期間は丁度一箇月と云うことになる。枚数的には51枚。けど、規定の様式には収まっている*1ので、多分大丈夫だ…

なっち復帰オメ

久し振りにこちらで小説*1の話を。今書いている「ヘリテロ」Vol.2用の新作「君は僕に語りかける(仮)」は、現在原稿用紙で33枚のところまで来ております。話も折り返し地点を過ぎて、そろそろ起承転結で云うと「結」に入らないといけない辺りに差し掛かって…

夏河家殺人事件(仮)

恥ずかしいから隠すことにしてみた。

「20」の感想

http://blog.livedoor.jp/kluster/archives/11993768.html 書きました。例によって適当に書き散らかしておりますので、あまり真面目に読まれませんように。感想も、短く纏めるのは難しいですね。

「20」の感想のこと

根子さんの感想を読んで、僕も感想書かなきゃ!と想いました。読み終わってるんだから、明日にはきっと書きます。はい、必ず、きっと。 ところで「相変わらずの調子」って一体何のことでしょう?と、あえて逆にまた煙に巻くようなことを云ってみる。戯言……じ…

創作ノート

ザ★ボンマニアだけに捧げる。

校了報告

そらけいさん@id:helioterrorism主宰の同人誌「ヘリオテロリズム」の冬コミ用の特別号「20」*1の原稿が、著者校正まで含めて終了致しました。拍手。コメントも既にお送りしたので、これでもう完全に僕の手からは離れました。後は、完成品の本誌を待つばかり…

丼原ザ★ボンにうってつけの作品

冬コミ用の原稿が出来ました。丁度20枚ジャスト*1。御大風に云うと、この作品が僕の最高傑作です。いや、マジでマジで。『とくまでやる』並みに凄いです。因みに、今回は小説でも大説でもなくて、エッセイだよ。うん、エッセイ……だよ? 多分その内、僕も「叙…

ネタですよ

まともな小説を書かないと、まともな感想を書いて貰えないと云う、いい例ですね(笑)。まぁある意味、そういうリアクションが欲しくて書いたとも云えますが。どちらにしても、問題があるのは僕の方なんです。それは、絶対。だから今度の新作は、絶対ちゃん…

作品公開

同人誌「ヘリオテロリズム」に掲載される作品のPDFを公開しました。 http://unconditional-distraction.hp.infoseek.co.jp/2.pdf 以前から再三紹介している通り、『百億の秋に、千億の愛を』と云う連作の一作で、サブタイトルは「赫い生殖」です。『もえかん…

同人日誌04

「赫い生殖」の校正をして、編集担当のそらけいさん@id:helioterrorismにメールを送る。結局後半で直して戴く処が出てしまい、一発OKの夢は脆くも崩れ去った。まぁ、僕の気持ち一つだったんだけど。序でなので冒頭も一寸手を入れる。 そのメールを送ろうと…

同人日誌03

今日が締め切りだった文学フリマ用の原稿が今朝方出来上がった。自分でも冷静に読めるように暫く寝かせておいたので、さっき漸く誤字脱字のチェック迄完了して、今メールを送信致しました。脱稿。いや、何か判んないけど長かった。枚数で云うと、原稿用紙37…

同人日誌02

ので、今度の文学フリマでそらけいさん@id:helioterrorismが制作される同人誌に載せて戴く作品について、少し覚書を。 前に一度書きましたが、タイトルは『百億の秋に、千億の愛を』なのですが、是は連作のシリーズとしてのタイトルで、山本直樹で云えば『…

9月17日

その女は、穂群紡(ほむら・つむぐ)と名乗った。相手が若い女だと油断してか、私はいとも簡単に扉の鍵を開けてしまった。ドアスコープ越しに見た、彼女の眼力に気圧されてしまったと云うのが、正直な処だが。

9月16日

暗闇の中で眼が醒めた。何だか、とても長い間眠っていたような気がする。実際、一日の半分以上を布団の上で過ごしているのだから、寝ているようなものだろう。明らかに、ダメ人間街道まっしぐらである。

はてな連載

前にチラッと書いた、はてな連載擬似小説を、今日から始めようと想います。こっちは未だ一寸タイトルが決まってないのですが、今の処のコードネームとしては、「砂論の女」(さろんのひと)と呼んでます。まぁこのまま、是が正式タイトルになると云うのも有…

同人日誌01

以前一報を報じた通り、そらけいさん@id:helioterrorismの同人誌に参加させて戴くことになったのですが、僕も根子さん@id:katzendrに倣って、事前にタイトルを公開して、自分にプレッシャーを掛けようと想います。 タイトル(仮題)は、「百億の秋に、千億…

同人日誌00

リファを戴いたので、お応えしておきたいと想います。この度、そらけいさん@id:helioterrorismが「文学フリマ」に向けて制作中の同人誌(タイトル未定)に、参加させて戴けることになりました。 今の処、幻想小説になる予定です。最初は、そろそろミステリ…